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執筆者の写真中原みき

癒しは痛みを伴う

身体の一部が痛かったり、動きに制限があるってストレスですね。


私は毎朝、きずきの森へウォーキングに行っているのですが、その帰り道の坂道で石につまずいてしまい、一瞬の出来事の中で「手だけは守る!」ととっさに身体が動き、右膝をついてドスンと転げました。


おかげさまで手は無傷でした!


痛みあまり感じませんでしたが、ズボンは破け、膝の肉がエグれて陥没したところに落ち葉がめり込んでいました。足を引きずりながら30分かけて家に帰ったので左半身に負担がかかり、なんかもう全身バッキバキに硬くなりました。


自宅に到着して傷口を洗うため水をかけると尋常じゃないほど痛くて断念し、病院へ行くと麻酔をかけないと処置できないレベルの傷口だとわかりました。縫うにも肉がエグれすぎていて、かろうじて残っていた皮膚で3針縫いました。


身体って不思議なもので、不調な状態でも頑張って動いてくれるので、


・痛くて寝返りもうてない

・膝が曲げれないから階段がつらい

・着替えるのも一苦労

・片足を引きずって歩く


当時の私にはそんな不調な状態が当たり前になっていました。


毎日の日課にしている気を流す体操はできる範囲でおこないセルフケアしました。とにかく身体がガチガチでこんなにも毎日負担がかかっているのかと思いました。


身体さん、動いてくれてありがとー!と感謝です。


負傷した4日後にお手入れ練習会があり、その日はモデルを担当しました。練習とはいえ、お手入れしていただけるのはなんともありがたい時間です。


身体を優しく揺らしながら触ってもらうと、硬くなっていた身体がふわぁ〜となるのを感じて「ゆるむってこうゆうことね!」と実感。


練習会が終わった後は、膝の可動域が広がり、屈伸できるようになっていたのでとても嬉しかったです。


翌日から島根に帰省だったので、病院で治療していたことを今度は自分でやることになりました。


傷口が治る過程で白い膜が被さってくるんですが、エグれた肉が再生するには先生いわく、「膜を剥がす必要がある」とのこと。


ピンセットでツンツンされるだけでも痛いのに、コレを剥がせと!?その夜、シャワーをあててみたけどやっぱ痛くて無理!!


見た目には、白い膜がかさぶたになって治ったように見えるから、正直触りたくなかったけど、温泉につかり、しっかりふやかしてめくってみると、内側はジュクジュクしていて全然治ってなかったです。


白い膜を剥がすと、肉が再生してきたので人間の身体の治癒力ってスゴイですねぇ。


「必要なこと」とわかっていても、「膜を剥がす」地味な作業はめちゃくちゃ痛いので、やったりやらなかったりして1週間過ごしていました。なぜなら、普通に歩けるようにはなっていたので、わざわざ痛い傷口を触りたくないし、そもそもグロテスクな傷口を見たくなかったからです。


不調があってもそれなりに日常生活を過ごせれば「まっいいか」と原因に向き合うことを人間は避けます。


抜糸のために病院へ行くと先生から「白い膜は剥がしてね」とまたツンツンされたけど、あんまり痛くなかったです。そこにも私の「傷口に触れると痛い」という思い込みがあったから見れなかったし、触れられなかったんだなぁと思いました。


今回の出来事は私の身体の体験を通して、心の傷にも同じことが言えるという発見と学びの連続!


心の傷も痛いから見たくないし、触れたくない、時間と共に忘れ、癒えたように見えるかもしれないけど、ツンツンと突かれるような出来事が起きると「痛い!」「触るな!」と膜の下の傷が反応します。


お手入れや体操を通して心と身体をゆるめていき、傷を覆っている膜をゆっくりと剥がす作業はとても痛いし地味だけど、根本的な原因と向き合うことで、本来の自分へと戻っていきます。


まだ「見たくない!」「触れられたくない!」のであれば、無理にどうこうすることはいたしません。あなたのペースでゆっくりと、癒しの空間でくつろぎの時間をお過ごしくださいませ。



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